社長Blog

2009年9月26日 土曜日

連絡が原因で人の命が・・・

北アルプス奥穂高岳で、登山者の救助活動をしていた岐阜県防災ヘリコプター「若鮎(わかあゆ)2」が墜落し、乗員3人が死亡した事故で、県防災課が、県警からの再三にわたる出動中止要請を同機の機長だった朝倉仁操縦士(当時57歳)に伝えていなかったことがわかった。
 武藤鉄弘・総務部長は会見で、同課職員らが現場となった北アルプスの急峻(きゅうしゅん)な岩場「ジャンダルム」や、「ロバの耳」付近の地形などについての知識が乏しかったことも認め、「山岳救助に対する認識が甘かった」と述べた。
 県などによると、事故当日の今月11日午後1時34分、高山市消防本部から県防災航空センターに「奥穂高岳で登山者の男性が心肺停止状態」と通報があり、朝倉操縦士らは出動準備を開始。
 同センターから連絡を受けた県警航空隊が情報を収集した結果、「(現場の標高や地形から)山岳地帯の救助経験がない県防災ヘリでは無理」と判断し、同隊員が若鮎2に乗り込んだ朝倉操縦士に「離陸を待つように」と依頼した。
 しかし、朝倉操縦士は「消防から正式な救助要請が来ているので待てない」として、午後2時9分頃、出動した。
 県警はその後も同センターや県防災課に対し、「危険な現場なので県警に対応させてほしい」「県防災ヘリを戻せ」などと再三、連絡したが、同課は朝倉操縦士に県警の警告を伝えないまま、「すでに離陸しているので、朝倉操縦士が判断する」と回答していた。
 また県は、ヘリの出動後、朝倉操縦士に救助が可能かどうかを問い合わせることもなかったという。
 県警からの警告を操縦士に伝えていなかったことについて、武藤部長は「通常、県警との協議は事前に行っており、出動後に県警から中止要請を受けた今回のようなケースは珍しい。(防災課職員らは)現場の判断に任せっきりだったと思う」と説明した。

県防災へり事故の記事ですが、私はこの記事を読んで、県防災課に対して遺憾に思った。
何故、岳地帯の救助経験がない県防災ヘリを県防災課は出動させたのか。
また、付近の地形などについての知識が乏しかったにも関らず何故、経験豊富な県警に任せなかったのか。
最終的には朝倉操縦士の判断に任せる。と、言った操縦士任せにしたのか。
県防災課の安易な判断の結果が、乗員3人を死なせたと言っても、過言ではないのでしょうか。
私も未熟ながらに飛行機のライセンサーとして言いたい。
山岳付近のフライトは非常に難しいのです。実際に事故も多発する場所なのです。
それは山岳付近は気流が乱れているからです。吹き降ろしによる突風や下降気流に遭遇したり、また突然の横風を受けたり等、まったく気流の読めない場所なのです。
また、今回の事故現場付近のように非常に険しい山肌、山と山の間隔が非常に狭い、こういう場所での旋回やホバリングをするのは非常に技術を要する。気流や風を掴みながらまた、クリアランスを考えて旋回したりしなければならないからだ。
結果、テールローターが山肌に接触して墜落をしてしまった。風で山肌に流されたのか、下降気流で高度が下がったのか、旋回幅を見間違えたのか、原因は分らないが、いずれにせよ経験豊富な県警へりに任せていればこのような惨事にはならなかったのではないでしょうか・・・

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投稿者 株式会社トクガ

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