社長Blog

2018年2月11日 日曜日

相次ぐ墜落事故

 自衛隊ヘリが墜落した際、家に一人でいた女児(11)は軽傷で奇跡的に難を逃れた。翌日、父の「許せないですよね」というコメントが新聞で報じられると、ツイッター上に非難の投稿があふれた。
 <何様? 墜落して亡くなった隊員の事考えねーのかよ>

 <わざと落ちた訳じゃないし、許せないの意味が分からん>

 <死ななかっただけいいじゃないか>

 戦後、本土でも沖縄でも基地周辺の住民が多数、軍用機の墜落で犠牲となってきた。

 横浜市で1977年9月27日、米軍偵察機が住宅地に墜落した事故では、土志田(どしだ)和枝さん(事故当時26歳)と3歳の長男、1歳の次男の母子3人が自宅で全身やけどを負い、兄弟は間もなく死亡。和枝さんも4年4カ月後に死亡した。偵察機の乗員2人はパラシュートで脱出していた。

 「お水をちょうだい。ジュースをちょうだい」。病床で苦痛を訴える全身包帯姿の長男は次第に衰弱。最後に
「バイバイ」と言って息を引き取った。次男も「ポッポッポー、ハトポッポー」と父に教わった童謡を口ずさみ、兄の後を追った。

 母の和枝さんは皮膚移植を60回以上受け、治療中の配慮で1年4カ月間、我が子の死を知らされなかった。和枝さんは日記で「心配でいても立ってもいられない」と息子たちを案じていた。
                                                                   2/11(日) 7:30配信 毎日新聞の記事より転写 

私はネット新聞で上記の記事を読んでツイッター上で非難の投稿をする人に強く憤りを感じた。
非難した人は
松本文明副内閣相が沖縄で相次ぐ米軍ヘリの不時着や部品落下の事故では「それで何人死んだんだ!」と国会でやじを飛ばし非難されたが、まったくそれと同等のレベルだ。
非常に想像力に欠ける人達だ。
もしも、我が身だったら、「わざと落ちた訳じゃないし、死んでも居ないから、まー許しましょう。」
と、本当に思えるのか?
私はそんなに温厚な人間ではないので思えない。
死者がでなかったら許せる問題なのか?
私もプライベートではあるが、空の上を飛んでいる者としてパイロットとして、飛ぶたびに思っている事は、「上空でトラブルが発生した場合は、絶対に第三者に被害を与えないようにする事を先決する。」
と、常に心に思いながら飛んでいる。
自動車の運転も同じで、時には乗り物が凶器になってしまう。
この思いは、パイロットの方なら皆、共通事項だ。
今でも教官から教わった事がはっきりと覚えている。
「桜井。今、エンジントラブルを起こして不時着するとしたら、この住宅密集地の中、どこに不時着するか?」
と、飛んでいる最中に急に聞かれる。
私はすぐさま、周りを見渡し「不時着が出来そうな広い空き地など見受けられないので、あそこの学校の校庭に突っ込みます。」
と、言った。
すると教官は「第三者を絶対に巻き込まない為にも残念だが仕方がないな。」
と、教官は常に不時着場を探しながら飛びなさい。と、教えて下さった。
今回の自衛隊のヘリ墜落事故については、確かに亡くなってしまったパイロットにはお悔やみを申し上げるが、パイロットになった以上は時には死を覚悟しなければならない。
勿論、同情もするし今回の事故でパイロットを責める事も出来ない。
これは危機管理の問題である。
今回の記事を読んでもう一つ、心に強く響いた事があった。
それは、横浜市で1977年9月27日、米軍偵察機が住宅地に墜落した事故の件だ。
この事故は当時、絵本にもなり1年程前に読んだ事がある。
子を持つ親として、とても心が痛かった。
可愛い我が子が最後に「パパ、バイバイ。」と言って息を引き取ったらどれ程、辛い思いをするのか。
我が身になって読んでいたら涙が止まらなかった。
私の家の上空には最近、自衛隊や米軍の航空機が爆音を立てて飛んでいる。
航空機が飛ぶ音を聞く度にこの絵本を思い出す。
また、プライベートで飛ぶ時にもこの絵本を思い出す。
「もし民家に墜落したら、自分の家族や身内だけじゃなく、第三者の家族や身内の方々までもが悲しい思いをさせてしまう。だから絶対に第三者を巻き込まないようにしないと・・・」
動くものは必ず故障は付きものだ。
その故障を0にする事は不可能だ。だから常に0に近づける為にも日頃から安全に対する危機管理を徹底しなければならない。
JR西日本の東海道新幹線の車台の亀裂問題もそうだが、危機管理能力が少しでも欠けると、あのような事が起きる。
だから今回の事故と言い、米軍の不時着事故と言い、危機管理に問題がある。
因みに福島第一原発の事故はまさに危機管理に問題がある重要事故だ。
それでも脱原発に動こうとしない日本政府に私は憤りを感じる。
ヨーロッパではすでに脱原発の方向で動き出している。
世界中が脱原発へ動かなければこの国は動かないだろう・・・
そこに重度な危機管理はあるのだろうか・・・

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投稿者 株式会社トクガ

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