社長Blog

2017年6月 8日 木曜日

大好きだった教官・・・

先日、学生時代の先輩より小型機が墜落し同乗されていた教官が木下教官と聞き非情に驚いた。
富山県の北アルプスの獅子岳に4人が搭乗していた小型機(セスナ172型)が墜落し搭乗者全員が死亡した。
その機体に安全管理の為に搭乗されていた木下教官は私が訓練生時代にお世話になった教官だ。
木下教官は直接の担当教官ではなかったが、たまに担当教官の変わりとして何度か、訓練の為に教えて下さった教官だ。
今回の事故を知り私の頭の中は木下教官との思い出でフラッシュバックした。
訓練生時代に木下教官と初めて一緒に飛んだ時、普段は厳しく怖い教官で有名であったのでビクビクしていた。
エンジンを掛け離陸して上昇中に木下教官が
「非情に綺麗な離陸をするな~」
と、褒めて下さったのです。それまで私はビクビクしながら怒られまいと必死に操縦をしていたのですが、褒められた途端に
拍子抜けしてしまい、一瞬にして木下教官のイメージが優しい教官に変わった事を今でも鮮明に覚えている。
それからは何度か木下教官と訓練をして頂いたが、ナビゲーション訓練では
「いいか、山の上を飛行する時は天候には気を付けろよ。山の天気は変わり易いから、何かあった場合には引き返す勇気も必要だぞ!」
と、真剣な眼差しで私に教えて下さった。
16期の単独飛行のお祝いパーティーでは私が木下教官のものまねをして、教官が笑いながら私の頭をコツられたり・・・
そんな教官が何故・・・
と言う思いで、普段、涙など殆ど流さない私だが、その日は家で泣いてしまった・・・
そしてフライトログブックの木下教官のサインを暫らく見つめていた・・・
今回、ベテラン教官の木下教官が同乗していたのに何故、墜落をしてしまったのか・・・
色々な憶測が出来るが、当日天候はとても不安定で急変する天候であった。また、上空の気温はマイナス。山岳付近でもマイナスとの事。
付近の標高は3000m級の山々が連なる山岳。
普通に考えればセスナ172の限界高度は約1万ft(約3000m)なので何故、高度に余裕のないそのコースを飛行したのか。
それにフルに4人の搭乗では機体が重くなり厳しい。
そんな状況下で急激に視界不良となり山岳特有のダウンバーストに加えキャブアイシングが起きれば・・・
いずれにせよ、とても危険な飛行には変わりない。
ただ、事故の映像を観る感じでは、墜落というよりは不時着した感じに見える。キャブアイシングでエンジンが止まったのか、ダウンバーストで高度を落とされ
たのか分からないが、最後まで不時着を試みた事が伝わる。
どちらが操縦をしていたのかは分からないが私が思うには、ほぼ原形を保ったまま、しかも墜落時は少なくとも後部座席に乗っていた2人は意識があったとの事
ですので、そんな不時着を出来るのは木下教官ではないかと思う。(危険な状態になれば教官が操縦を代わるのは当たり前ではあるが・・・)
事故映像を観て木下教官の最後まで諦める事なく、絶対に同乗者を助けるという強い責任感、愛する家族の元へ絶対に生きて帰るという家族愛の力があの不時着に表れている。
木下教官だからこそ、生存者(最終的には亡くなられたが・・・)を出せた不時着(私の中では墜落ではない)が出来た。
これから事故調査委員会が詳しく調べることになるが、いずれにしてもあの優しく責任感の強い教官にはもう会えない・・・
木下教官、また亡くなられた他3名の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げたい・・・
木下教官、天国で赤松先輩、吉岡先輩と共にゆっくりと大好きな飛行機の話をして下さい。
安らかにお眠り下さい・・・

操縦科16期性 桜井より

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投稿者 株式会社トクガ

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