社長Blog

2006年9月 7日 木曜日

耐震偽造初公判

少しずつ忘れかけていたあの耐震偽造事件で昨日、建築基準法違反などの罪に問われた元一級建築士、姉歯秀次被告の初公判が東京地裁であった。
罪状認否で同被告は起訴事実を大筋で認め、謝罪した。
検察側は捜査段階で同被告が
「大地震が起きるまでは稼げるだろうと思った」と供述していたことを明らかにしたとのことだが、仮に大地震が起きて強度不足のせいで建物が倒壊し、死者が出ていたら姉歯被告は、こんなのんきな事も言ってられなかっただろう。
また、木村建設(熊本県八代市)の元社長木村盛好被告は「建物の安全性は確認されているものと思っていた」
などと、大の大人が未だにお行儀悪く無罪を主張している。
どう考えても何十棟、何百棟もRC造を建てている者が、明らかに鉄筋の数が少なければ分かるはず。
現場の人達も「鉄筋の数が少ない」と思っていたのだから・・・
それなのに知らないとは何事だ。 
完全に会社の利益を少しでも高める為に木村建設が先頭に立って始めた事件に間違いない。
また、木村建設から仕事を貰っていた姉歯被告は、間違いなく木村建設の圧力(特に東京支店元支店長篠塚被告)があっ
て偽造に走ったのだろう。
今、この事件をきっかけにビジネスに繋げる為に耐震バスターとか内覧チェックのプロとか建築士が色んな呼び名をつけて一儲けしようとしている。
この間も、弊社が売主で建売住宅のお引渡し前の建物チェックをお客様にして頂いた。その際に、一人のご年配の方がお客様と同行されてきた。どうやら建物の内覧をチェックをする人とか・・・
そして内覧が始まると、悪い箇所にベタベタとシールを貼り始めた。当然の事ながら、人間が造った以上は100%完璧なものは無いので、多かれ少なかれクロスや床に多少のキズがあったりはするもので勿論、補修はするが、虫眼鏡で見ないと分からないような小さいキズまでご指摘が・・・私は思わず「何処にキズがあるのですか?」と聞き返した程だ。工務店の現場監督さんはただ、唖然・・・
この建物の内覧をチェックをする人達は、お客様に代わってクロスや床などのキズを見つけるのが仕事らしいがこれでどれ位の費用かは知らないが、それで報酬が貰えるなら私もアルバイトでやりたいものだ。
私から言わせると、クロスや床などのキズのチェックの為に費用を掛けるのはお金を捨てているのと同じ。それであれば、基礎配筋や上棟時といったもっと重要である建築途中に構造等をチェックした方が良いと思う。
内覧チェックなどは、友人や身内などに一緒に手伝ってもらえれば良いことだ。(だって、目で見える所をチェックするだけだから誰でも出来ることです。)
まー、ホント色んな商売があるが今回の内覧チェックのお仕事は正直、お金を掛けて頼むような仕事内容のものではなかったように思える。
話は少し反れましたが、耐震偽造のような事件が二度と起こらないことを願いたい。

株式会社 トクガ                                       桜井 栄福




 



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投稿者 株式会社トクガ

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